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生々しく語ろう!会社から「副業禁止」通告→退職(卒業)までの全経緯【円満退社】

副業禁止 会社 退職

入社1年、会社から突然の「副業禁止」通告から始まった今回の一連の騒動ですが、

2018年6月19日(火曜)を以て円満退社しました!!

多くの方からとんでもない大反響をいただいた本件。

  • 「自分も同じく副業禁止だから、今回の件の詳細が知りたい!」
  • 「副業禁止と言われて、実際にどんな対応を取ったら円満退社になるの…?」

…のお声を多くいただいていましたが、Twitterでの発信が中心で、詳細をお伝えし切れていませんでした。

そこで、この記事では副業禁止→円満退社までの経緯を詳しくお話します。

正直きちんとまとまっているわけではありませんし、途中読みづらい部分も多々あると思いますが…

僕と同じく、兼業・複業をされているすべての方へ届きますように。

そして、そんな同士の皆さんの力に少しでもなれますように。

はじめに:副業禁止を告げられる以前に、「異動の話」は出ていた。

経緯を語る前にまずはじめにお伝えしておきたいのが、この6月から異動の話が出ていたこと。

入社当初はWeb担当でしたが、「当時と事情が変わったので、営業職について欲しい」という会社からのオーダーがありました。

ですので、以下のTweetはちょっと誤解のある書き方でした。

まるで「副業禁止だから異動させんぞ」的な感じにも見えますからね…

でも実際は、「副業禁止に違反したから異動させるぞ」ではなく、それ以前に「営業職への異動の話」が出ていました。

誤解を与えてしまったことを、まずはお詫びしておきます。大変失礼しました。

※とはいえ、その異動の話自体も僕は納得してないのでモメたわけですが。笑

退職までの経緯

ではここからは、入社→「副業禁止」通告→退職までの経緯を、時系列で詳しく書いていきます。

① 大大大前提:複業(副業)を評価&OKされて採用されている(2017年7月)

最初にこれだけは言っておきます。僕が採用されたのは、

代表が複業(副業)であるメインサイトの運用実績を認めたから。複業(副業)していることは大大大前提なんです。

面接時の経緯などを箇条書きで簡単に書いておくと、

  1. 応募した際の資料(履歴書・経歴書)でメインサイトの実績を大きくアピールしている
  2. 会社の代表がそれを評価し僕を面接に呼び、面接も代表自らが行っている
  3. 面接に持っていった資料にも複業(複業)の実績を書いている
  4. 面接の場で、収入を得ていることを話している
  5. 代表もサイト運営の件を評価し、「私もこの会社とは別に事業もしているから、問題ない」旨を発言している

…と、こんな感じ。

これが2017年6月のこと。約1年前です。

② 2017年7月に入社

そして2017年7月3日に入社。

入社の際、社員全員が揃った朝礼の場で紹介され何かひとこと挨拶を、と促されて

 

「前職は◯◯で働いてました。個人でもサイトを運営していて、その経験を生かせられればと思います」

 

…的な挨拶をしたことを覚えています。

同日に簡単な研修があり、会社や商品の説明が簡単にされました。この際の経緯などを箇条書きにすると、こんな感じです。

  1. 「就業規則を見ておいてね」のような指示なし。提示もされない。
  2. 入社のきっかけの話になり、「副業でサイト運営やっててそれを評価されて入りました」的な話をする
  3. そのこと(サイト運営/副業)についてツッコミなし。

2と3は、面接で代表自らにOKされているんだから当然。

1については提示しなかった会社側にも問題はありますが、今考えれば「念のため確認させてください」とお願いしてなかった僕もまずったなーと思います…

 

で、この日以降は「複業(副業)でサイト運営とかブログやってますよ」というのをオープンに勤務し、日々の業務に取り組んでいたわけです。

複業の実績を評価・許可されて入社してるわけですから、秘密にしない理由もないし。

それに、むしろ僕はこの「複業」という働き方を広めたいと思っているので、複業やってることをオープンに話すのはごくごく自然なことでした。

③ 2018年5月、営業職へ異動の話が出る

そして2018年の5月になって、会社から異動(営業職になるよう)を命じられます。

詳しい事情は秘密情報に当たるのでお話できませんが、すごくよくある理由です。

その「理由」については、正直僕も納得いっていない部分はあります。

僕からしたら、一方的に僕の所属するチームに責任を押し付けてるように思え、

 

「いや、そんなこと言ったって、あなた達(会社の経営側)にも大いに責任あるでしょうよ」

 

…と思うところもありました。(内容は伏せますが)

ですが、会社員として勤務している以上は起こりうる事なので、「まぁ仕方ないか」と異動を受け入れる覚悟は、この時点ではできていました。

帰宅して妻とも話し「まぁとりあえず(異動後の職種)をやってみるかね」という結論に、この時点ではなっていました。

④ 2018年6月10日、突然「副業禁止」と言われる

しかし、その覚悟・決意が大きく覆ったのが6月10日です。

以下の、大反響をいただいたTweetをした日ですね。

上司(会社の幹部)にちょっと話がしたいと呼ばれ、突如

 

「なかのさん、副業してるって本当? うちの会社、副業禁止なんだよね。就業規定にも書いてあるよ。」

 

…と言われるわけです。

入社して1年くらい経過し、しかも異動となるこのタイミングで。

もうなんか(解雇を)狙ったとしか思えないタイミングで。

言うまでもなく僕は大憤慨。面談後に妻にもLINEしたら妻も大憤慨。

もちろんその場で、

  • 元々、複業(副業)前提で採用されたこと
  • しかもそれは会社の代表自らが決め、OKしたこと
  • 副業を禁止する法律はないこと

…ということを主張しました。

しかし上司から返ってきたのは以下の答え。

  1. 代表は「副業は、採用した当時は役立つと思ったからOKしたが今はちょっと事情が違う」と回答していた
  2. 副業禁止の法律関係のことは私もよく知らないので労務士や弁護士と相談・確認をする

2については「えっ、なんで経営してるのにそんな事も知らないの…」と思ったくらいでしたが、1については大憤慨でした。

しかも上司の口からは、

「代表が高齢なこともあって当時の面接とかのこともよく覚えてない可能性もある」

…的な発言も出る始末。

苦し紛れの適当な言い訳にしか聞こえませんでした。(実際そうだったと思います。アホですね。)

⑤ その場で「副業やめるくらいなら、会社やめます。」と即答

そんなことを言われたので、僕はその場で以下のように即答。

 

「複業(副業)やめません。それなら会社辞めますね!」

 

で、その返答を受けた上司は一瞬言葉が詰まって驚きの表情。

上司の表情を見て、さらに驚く僕。

上記Tweetにもある通りですが、

  • 事業としてサイト運営・ブログをやっている
  • 入社前からすでに何年もやっているし、面接で評価&許可され入社
  • 収入の金額も会社員より上だし、「ストック型の収入」である

こんな収入源を手放すと、本気で思ってるんだろうか?と。

※その上、複業(副業)は法律上でも問題ないし、異動先は「やりたくない仕事」だし。

妻に言ったら核心をつかれる

ちなみにこの面談の様子を妻(@nakanonowife)に話したら、

 

「何のために今さら、しかもこのタイミングで『副業禁止』なんて言ったんだろうね?

だって、そんなこと今さら言ったって、モチベーション下げるだけでしょ?

職種変わって、それでも頑張ってほしいなら、言ったら逆効果になるのに。

辞めて欲しいのかな?

 

…と、核心をついた意見が返ってきました。

我が妻ながらすごい。ほんと彼女は、会話の中からこういう核心を見つけるのがめちゃくちゃ上手いんです。(しっかり妻自慢を入れておきます)

 

でも、ほんと妻の言うとおりで、今考えれば「自己都合で退職してください」と仕向けられていたように思います。

※もっとも上司は「前向きな話がしたい」とは言っていましたが。

⑥ その場は、2点について確認してもらうことで終了

で、その場は

  1. もう一度、代表に僕から聞いたことを確認する(面接時の会話など)
  2. 副業が法律的に問題ないかを弁護士に確認する(副業は法律的に全く問題がないという僕の主張が正しいかを確認する)

…いうことで、一旦終了に。

というのも、その場で上司に副業の定義について、

「僕のブログ収入がダメっていうなら、たとえばマンション持ってて家賃収入がある人にも『マンションを手放せ』って言うんですか?」

…と質問を投げかけたところ、

 

「マンション持ってるんですか?」

 

…と逆質問をされたから。笑

「あぁ、この人は僕と同じステージで会話ができない(相手にその知識がない)」とわかったので、議論を諦めました。

だったら最低限、上記2つの事項を確認した方がいいですからね。

⑦ 同日、弁護士ドットコムで相談。回答をもらう

で、僕は同日に弁護士さんに無料で相談できるサイト、弁護士ドットコムにて法律相談。

会社側で確認はしてもらうものの、それはあくまで会社の用意した会社の味方である弁護士に相談するということ。

それなら、僕の方でも弁護士さんに相談は絶対しておくべきだと考えたからです。

で相談したところ、正式に以下のTweetにある回答が返ってきました。

ちなみに、弁護士さんからの回答のキャプチャはこちらです。

就業規則に周知性が認められるか、副業禁止の規定がどこまで有効か、という論点もあり ますが、採用にあたって現に副業をしており、採用後も継続する意向であることが労使双 方の共通の理解となっていたなら、当該労働者については、少なくも現に行っている副業 については、継続を可とする合意があったと見るのが自然な解釈だろうと思います。労働 者に有利な内容であれば、就業規則の内容と異なる個別の合意は、就業規則に優先する効 力を有します(労働契約法7条ただし書)。

…というわけで、法律的には何の問題もないことがわかったので、これで十分。

ちなみに、以下とさかさんのTweetですが、ここでシェアされている記事内でも「副業は全く問題がない」ことが語られています。

条件が揃ったところで、上司からの回答を待つことに。

⑧ 翌日、上司から回答&選択肢を提示される

回答が出たのが翌日のこと。

上司の口からは、まず副業が法律的に問題ないということ、そして、労働者が副業をしても、それを禁止することは今の法律ではできないことが確認取れたとのことが語られました。

※要は、「僕の言うことが正しかった」ということですね。

 

もう一点の、面接時に「副業OKという会話がされたことについての確認は、やっぱり代表に確認は取れなかったそうです。

これについては全く期待してませんでしたので、「まぁそんなもんか」といったところ。

※言った・言わない問題って議論しちゃダメですね。痛感しました。

 

ちなみに、「法律上まったく問題はなかった」ということは認めたものの、上司から謝罪の言葉は一切ありませんでした。

(その上、次の話題にさっさと進もうとしたので、この時点で会社に対する信用は完全に失墜。)

で、その場で会社側からは以下のTweetにあるように、2つの選択肢が提示されました。

  1. 営業職で会社に残る(ただし副業の内容を申告)
  2. 会社都合による退職扱い:7月までは給料を保証(覚書も結ぶ)した上で退職する

「結論は今週末までお願いします」

…と言われたものの、今さら1の「副業の内容を明らかにしろ」だの、「営業としてしか雇えない」という選択肢は選ぶはずがないことは相手(上司)もわかっていたのだろうと思います。

そのため、2の会社都合による退職扱い、7月までは給料を保証(覚書も結ぶ)という選択肢を用意してきたのだと思います。

このあたりに、多少なりとも会社側の誠意は見られたし、その場に同席していた直属の上司からは謝罪の言葉が多く聞かれ、「申し訳ない」という気持ちが感じられたので、憤慨した気持ちはこの時点で割とおさまってました。

⑨ 2018年6月14日、会社都合の退職希望の意を伝える

で、つい先週の6月14日(木曜)に、

「会社都合による退職扱い:7月までは給料を保証(覚書も結ぶ)した上で退職する」

…を選択する意を伝えました。

もっとも、前日に妻がフライングで発表してましたが…。笑

x.com

で、僕も6月18日にそれを正式発表。

ほんとにほんとに多くの方から激励の温かいメッセージをいただきましたこと、この場を借りてお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました!!

⑩ 2018年6月19日、「会社都合による退職となる同意書」を結ぶ

そして最終出社日となった6月19日(火曜)に、「会社都合による退職となる同意書」を結びます。

※書面は機密事項になるため掲載はできません。ご了承ください。

内容は概ね以下のとおり。

  • 7月31日を以て退職とする
  • 退職は「会社都合」とする
  • 有給はすべて消化し、それ以外は特別休暇にする
  • 給料全額保証、社会保険も7月末まで

僕に有利な条件になっていたので、僕的には不満もありません。

最後には「ごめんなさい」とは言わなかったものの、謝罪の言葉も聞けましたし、晴れてまぁ「円満退社」といえなくもない結果に落ち着きました。

※補足:健康診断も受けさせてくれるよう念押し

なお、この際に「7月末までにちゃんと健康診断も受けさせてくださいね?」という約束も取り付けてあります。

仮に転職した場合、転職時に求められる条件に「健康診断書の提出」がある会社は多いですからね。

しかし、なぜそんなことをわざわざ伝えたかというと、

この会社、今年までずーーーっと、従業員が健康診断の費用を自腹で払って受けさせるようにしてきていたから。

言うまでもありませんが、これ違法です。

本来健康診断は、全従業員に対して企業側が費用を出し必ず実施しなければいけない「義務」です。法律で定められています。

※ちなみに、僕が労働基準監督署に通報したので、役所→会社にお咎めが入って今年から改められました。

という実態の会社だったので、きちんと確認しておこうという意図もあって、超念押ししときました。

なお、7月はじめに会社側が費用+現地までの交通費を負担した上で受けられることになっています。

2018年6月19日で無事卒業!!

そして今週の火曜、2018年6月19日を以て卒業!

これを書いてる現在(2018年6月22日)は有給消化+特別休暇を満喫中です。

まとめ:今回の一件で学んだこと

やっと今回の一件をある程度冷静に振り返られるようになった今思うのは、兼業ブロガーさんは以下のことに注意!ということ。

最後に、今回の一件学んだことを箇条書きでまとめて終わろうと思います。

  • 就業規則は確認しておく
  • 複業(副業)は言わないに越したことはない(苦笑)
  • もし言うにしても「副業で収入を得ています」と面接・入社の時点で名言しておく
  • 基本的に副業禁止の企業に特例で入社するなら、入社の時に同意書を結んでおく
  • 面接時など、重要な会話は録音しておくといい…かも
  • 副業に関する法律知識は学んでおく
  • 不安なら弁護士ドットコムに相談すべき(無料です)
  • Twitterでの発信力を磨き、フォロワーを増やし、個人の影響力を高めておくべき!!

こんな感じでしょうか。

とにかく学びが多い出来事でした。

でも、副業は全く問題がないということを証明できましたし、僕の今後のキャリアが同じ兼業ブロガーの方たちの道標になるだろうなと思えたので、得るものもすごく大きかったなと。

✓注意!!

とはいえ、会社員(正社員)が副業を禁止される理由なんてこんなもんなので、これを読むあなたは、絶対に副業しといてください!!

正社員が副業を禁止される理由(無視してOKです)

正社員が副業禁止される理由│社則無視でOK!副業は絶対やっとけ!

あとは何より、色々な方に応援をいただいたので嬉しかったですし、Twitter+ブログで個人の影響力を高めておいてよかったなと痛感しました。

(それでもまだまだですが…)

副業禁止と戦ってよかった!最後にお礼

最後になりましたが、僕は今後もブレずに「複業」を広めるために攻めていこう!と思っています。

応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

そして引き続きの応援・お付き合いをどうぞよろしくお願いします!!

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\ 僕が書いてます /
なかのの夫

会社員×フリーランスの複業家。「パパが本業、会社は副業」がモットーの2児の父。駅徒歩60分の田舎に住み、すべての仕事をリモートワークでこなしています。SEOとSNSを駆使したコンテンツ運営が得意で、ブロガー、プログラミングスクール系メディアの運営、スタートアップ企業のオウンドメディアプロデューサー、SEOライター等を兼任。WordPressやWeb系言語を使ったWebサイト制作もしています。

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