リモートワーク、テレワーク、在宅ワーク…色々呼び方あるけど、結局ぜんぶ同じ意味なの?それとも何か違うの?
週5日、在宅で働くなかのの夫です。
最近、政府推進の「働き方改革」によって、オフィスに出社せずに好きな場所で働く新しい働き方が少しずつ浸透してきましたよね。
で、同時に上記のような色々な呼び方を目に・耳にするようになってきました。
結論から言えばこうです。
リモートワークも、テレワークも、在宅ワークも、大きな違いはなく同じ意味と考えて問題ありませんが、
- リモートワーク:オフィス以外の好きな場所で働く
- テレワーク:オフィスワークが基本で、たまにオフィス以外で働く
- 在宅ワーク:自宅で働く
…みたいな違いがあります。
とはいえ、これ以外にも細かいニュアンスの違いもありますので、現役のリモートワーカーの視点からその違いを解説します。
ちなみに、このすぐ下のまとめ表さえ見れば1分で理解できますので、「とりあえずざっくり分かればいいや!」という方はそれだけ見てもOKです。
では、以下から解説していきます。
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まとめ表:リモートワーク・テレワーク・在宅ワークの違い
というわけで、リモートワーク・テレワーク・在宅ワークの違いは以下の表のとおりです。
赤文字だけ見れば、1分でサクッとわかります!
リモートワーク | テレワーク | 在宅ワーク | |
---|---|---|---|
言葉の意味 | オフィスから離れた場所で働くこと。 | 在宅で行う仕事全般 | |
より詳しい意味・ニュアンス |
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よく使われる業界や職種 | IT系、Web系 | 政府・行政機関・自治体など。公務員がよく使う | 主婦、副業 ※空き時間でできる副業のイメージ |
言葉の認知度 |
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リモートワーク・テレワーク・在宅ワークの使い分け・仕事GET法が知りたい人は、以下のリンクをタップすれば、それぞれの箇所にスライドします。
リモートワークとは?
リモートワークとは「remote(遠隔の)」と「work(働く)」が合わさった単語で、日本語では「遠隔作業」とも訳されるようです。
オフィスから離れた場所(自宅・カフェ・コワーキングスペースなど)で、自由に業務を行う働き方のことを言います。
要は、オフィス以外の場所で働くのが基本…という働き方です。
ニュアンス的には、インターネットを駆使してオンライン上で完結する業務であることが多いですね。
ここ2~3年で使われ始めた3つの言葉の中でも比較的新しい言葉です。
多く使われる業界・職種:IT系、Web系
「リモートワーク」が多く使われている業界は、IT系・Web系です。
僕もまさにWeb系の企業の会社員であり、個人でもブロガーやSNSマーケテイングの仕事をして、最も馴染みの深い呼び方です。
Twitterアカウントでも「1日5hのみ在宅で働くリモートワーク正社員」を名乗ってます。
とはいえ、IT・Web系の業種・職種でのみ多く聞かれる単語だけに、まだまだ認知度は低めです。
似たような言葉で「フルリモート」も
似たような言葉として「フルリモート」という言葉もあります。
これは「フルリモートワーク」の略称で、オフィスに全く出社しない働き方のことを言います。
リモートワークと言っても、会社によっては「週に1回のみリモート可」のように、基本はオフィスワークで、リモートワークできる日数を制限しているところもあり、その内容は様々です。
それに対してフルリモートはオフィスに一切出社しないため、
- 子育てをしながら働く人
- 地方移住者
- アドレスホッパー
- ワーケーション
…といった方にはうってつけ。
中にはオフィスを持たない企業も増えています。(例:キャスター社)
ちなみに僕の働いている会社も社員の9割がフルリモートで、僕は週に一度もオフィスに出社しません。
そのため、普段は埼玉県に住んでいますが、実家のある山形県に家族を連れて帰って仕事する…なんて働き方もできています。
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リモートワークについて:まとめ
- remote(遠隔の)+work(働く)=オフィスから離れた場所で勤務する働き方
- IT・Web業界・職種を中心に使われ、認知度は低い
- 比較的新しい言葉
テレワークとは?
テレワークとは「tele (離れた所)」と「work ( 働く)」を合わせた造語で、リモートワークとほぼ意味を表す言葉です。
とはいえ、リモートワークとの最大の違いは「オフィスに出社して働くのが基本」という前提があること。
ごっちゃにして使ってる人がいますが、実は別物の働き方ですね!
ちなみに日本テレワーク協会によれば、以下のように説明されています。
テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。
※出典:日本テレワーク協会
多く使われる業界・職種:政府・行政機関・自治体など
テレワークは政府が主体となって「働き方改革」の一環として進めていることもあり、行政機関や自治体など、公務員がよく使っている印象が強い言葉です。
実際、日本テレワーク協会も総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省の息のかかった団体ですし、「テレワーク」でGoogle検索して上位にヒットするのも総務省のサイト。
加えて(個人的な話ですが)、公務員の友人に「リモートワークしてるんだ」みたいに話したら
あーテレワークのことね。俺もたまにやるわ。いいよね。
…と「テレワーク」という言葉で訂正されたことがありました。
このように、テレワークは政府・行政機関・自治体など、公務員がよく使う言葉と言えます。
それだけに、「言葉の意味は知らないけどなんとなく聞いたことある」のように、リモートワークよりは認知度は高い言葉のようです。
テレワークにも「3種類の働き方」がある
言葉の意味自体はリモートワークと同じですが、同じく日本テレワーク協会によると、テレワークは3つに大別されるとのこと。それが、
- 在宅勤務:自宅でPC・ネット・電話などで連絡を取る働き方
- モバイルワーク:客先もしくは移動中にPC・携帯電話を使う働き方
- サテライトオフィス勤務:勤務先以外のオフィスで勤務する働き方
…です。
いずれにも共通するのは「会社のオフィスにいない」ということくらいで、全く別の働き方です。
正直ここまで分ける必要があるのか?と思う内容ですね…。笑
テレワークについて:まとめ
- tele (離れた所)+work(働く)=オフィスから離れた場所で勤務する働き方
- 在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務の3つに大別される
- 政府・行政機関・自治体など、公務員がよく使い、認知度はそれなり
在宅ワークとは?
最後に在宅ワークは読んでそのまま「在宅でできる仕事」全般を指す言葉です。
リモートワーク、テレワークと違い、働く場所は「自宅」であることが前提の言葉です。
ここまでをまとめると、
- リモートワーク:オフィス以外の好きな場所(自宅・カフェ・コワーキングどこでOK)で働く
- テレワーク:オフィスワークが基本で、たまにオフィス以外で働く
- 在宅ワーク:自宅で働く
…って感じですね!!
自宅を勤務場所として働くため、会社の仕事やネットを使ったプログラミング等の仕事だけでなく、
- ティッシュの広告入れ等の内職
- データ入力
- アンケートモニター
- せどり・転売
- 翻訳
- ハンドメイド販売
- 通販
…等、仕事の種類はジャンルを問わず多岐に渡ります。
そのため、リモートワークやテレワークに比べ、より広い意味の言葉と言えるでしょう。
多く使われる業界・職種:主婦向けの副業
在宅ワークが多く使われる場面は「主婦向けの副業」です。
求人サイトで「在宅ワーク」と検索して表示されるのは、多くが主婦向けのアルバイト。
最近では、在宅でできる副業にライティングやプログラミング等のWeb系の案件が爆発的に増えてきた背景から、性別・年齢の幅が広がってきた印象も。
とはいえ、在宅ワークという言葉には「主婦が空き時間でできる副業」的なイメージがあるので、メインターゲットはやはり主婦層。
後述しますが、15年前からずーっと使われ続けていて、誰でもすぐに意味が理解できる認知度の高い言葉です。
在宅ワークについて:まとめ
- 「在宅で行う仕事」全般を指す言葉
- リモートワークやテレワークに比べ、より広い意味を指す
- 「主婦が空き時間でできる副業」的なイメージが強く、最も認知度が高い
リモートワーク・テレワーク・在宅ワーク「言葉の認知度」の違い
では、リモートワーク・テレワーク・在宅ワークでは、どの言葉が最も認知されている有名なのでしょうか?
まず結果から言うと、
- 在宅ワーク
- テレワーク
- リモートワーク
…の順番に認知度が高く、在宅ワークがダントツです。
ちなみにソース元は「Google検索」です。
(多くの人に認知されている=それだけGoogleでの検索数も多いはずですので)
まず2004年~2019年8月までの検索数の推移は以下グラフをどうぞ。
全体的に「在宅ワーク」が多いのがわかりますね。
続いてそれぞれの月間平均検索ボリュームを「数字」で比較すると以下のようになります。
- リモートワーク:12,100回
- テレワーク:27,100回
- 在宅ワーク:110,000回
ご覧の通り、在宅ワークはリモートワークの約10倍の検索数があります。
リモートワークは最近生まれた言葉で、まだ認知度が低い
続いて、それぞれの言葉の認知度を見ていきましょう。
まず「リモートワーク」は、最近生まれたばかりの言葉で認知度はイマイチ。
直近の2019年8月が最も検索数が高くなっているようですが、それでも在宅ワークの4分の1以下の検索数。
とはいえ、今後IT・Web系の職業やフリーランスが拡大するにつれ、認知度は高まっていくものと予想されます。
テレワークは政府主体で進めてきた分それなりの認知度
続いてテレワークは政府主体で進めてきた呼び名であるためか、リモートワークの2倍以上の検索数があります。
特に近年は「テレワーク・デイ ※」の実施もあってより認知度が高まってきている印象です。
※テレワーク・デイ とは?
2020年・東京オリンピックに向け、企業等による全国一斉のテレワーク実施を促す政府主導の運動のこと。2017年から年1回のペースで開催されている。
在宅ワークは安定かつ圧倒的な検索数
最後に在宅ワークですが、2004年以降安定して一定の高い検索回数があります。
3つの中で最も意味がわかりやすい言葉なので長期間に渡って需要があると考えられます。
特に多かったのは2004年の夏頃(6月~8月)で、これは厚生労働省が2004年6月に発表した「ワークシェアリング導入促進」による影響と思われます。
※ワークシェアリングとは?
1人あたりの労働時間を短縮して、その分の仕事を多くの人に振り分けることで雇用者数を増やそうとする政策のこと。
ワークシェアリングの手段のひとつとして「在宅ワーク」が挙がっていて、メディアに多く取り上げられることで検索数も伸びているようです。
リモートワーク・テレワーク・在宅ワークは「自分の仕事」によって使い分けるべし
…と、ここでこんな疑問が浮かびませんか?
じゃあ結局、どの呼び方を使えばいいの?
僕の回答としては「自分の仕事」によって使い分けるのがおすすめです。
たとえば僕の仕事は、ブログ、Webライティング、SNSマーケティング等どの仕事を取ってもIT・Web系ですので、「リモートワーク」です。
現に、会社では「リモートで仕事します」「今日の会議はリモートで繋いでもらっていいですか?」等と「リモート」という単語を多用しています。
SNSを取ってみても、僕のTwitterのタイムラインでは「リモートワーク」という単語が多く見られます。
このように「一緒に仕事をする人たちに言って、一番しっくりくる言葉はどれだろう?」と考えて選ぶのが正解です。
ですので、公務員の方なら「テレワーク」、専業主婦の方なら「在宅ワーク」がしっくりくるでしょう。
リモートワーク・テレワーク・在宅ワークで働きたい時にできる3つの対策
では最後に、
リモートワーク・テレワーク・在宅ワークで働きたい!
…と思っている方向けに、仕事ゲットのコツを3つ簡単にご紹介しておきます。
簡単にまとめると以下ツイートのとおりです。
リモートワークしたいなと思ったときの最短ルートは
①リモートワーク向きの仕事を選ぶ
※例:Webエンジニア②副業でいいのでその仕事やって実績作る
※例:プログラミング学習サイトで独学➜ランサーズとかで開発の仕事受注してみる③リモート求人サイトで応募する
※おすすめはwantedly— なかのの夫/1日5h労働の複業リモート正社員? (@nakanonohusband) August 19, 2019
① 「向いている職種」を選ぶ
まずはなんといっても、リモートワーク・テレワーク・在宅ワークに向いてる職種を選ぶこと。
極端な例ですが、マクドナルドの店員ではこうした働き方はできません。
リモートワーク向きの職種(しかも高収入が期待できる)は以下記事にまとめていますので、こちらを参考にしてください。
② 副業などで仕事を受けてみる
なりたい職種を選んだら、次は実際にその仕事を副業などでやってみましょう。
(例:ライターやりたいなら、記事作成などの副業をやってみる)
なお、副業の案件を探す際には以下3つのサイトからどうぞ。初心者向けの案件
が多くありますよ。
③ 仕事は求人案件が豊富なサイトで探す
副業でやる場合は上記②まででOKですが、正社員もしくはフリーでがっつり働く場合には、以下記事にまとめてある求人サイトで仕事を探しましょう。
上記サイトはいずれもリモートワーク・テレワーク・在宅ワークの求人案件が豊富です。
とりあえずここから選べばOKなはずです。
リモートワーク・テレワーク・在宅ワークは、どれもステキな働き方!
以上、細かな違いはあるものの、どれも「オフィス以外の場所で自分のペースで働ける」という点では共通してます。
僕はここ1年以上ずーっとこの働き方ですが、リモートワークはメリットありすぎて、もう絶対に普通の会社員には戻れないな…と思います。
リモートワーク・テレワーク・在宅ワークは、仕事にプラベートを食いつぶされずに済む、ステキな働き方です。
興味のある方は即行動!
ぜひこの柔軟な働き方のメリットを味わってほしいなと思います。